仕事の写真が、
怖くなくなる。
単価の高い写真の仕事は、誰かと知り合いになったから来るのではありません。それが撮れる人になったから、来ます。この講座が渡すのは、撮れる人になる方法です。
人物は撮れる。けれど「うちの商品、撮ってもらえますか」と言われると、受けても自信がない。これで合っているのか。何メガバイトで出せばいいのか。その「分からない」を全6回で全部つぶし、どんな撮影の話が来ても「はい、やります」と手を挙げられるところまで持っていきます。
名古屋・池下のスタジオで、全回対面。各回 10:00–14:00
面談で、同じ言葉を何度も聞きました
仕事の取り方が、分からない。自信がないから、売り込みに行く気にもならない。
企業から「うちの商品、撮ってもらえますか」と声がかかる。受けたい。けれど、受けても自信がない。
何メガバイトで、どの解像度で出せばいいのか。言われた通りに出してはいるけれど、なぜその数字なのかは知らない。
パスタのパセリと手前の具。ピントは、どちらに置くのが正解なのか。
これらには、正解があります。人物撮影には「その人らしさ」という答えのない部分がありますが、商品・料理・空間の撮影には、条件ごとの正解があります。ライティングにも、ピントの置き方にも、納品仕様にも、見積りの立て方にも。誰も教えてくれなかっただけです。
企業の広報や広告代理店のアートディレクターは、頼んだ写真が上がってくるたびに「この程度か」と困っています。だから「きちんと撮れます」と言って、きちんと撮った写真を見せられれば、それで決まります。いま「怖い」と感じているなら、それはもう一歩前に進んだ証拠です。怖さの正体は、「なぜそう写るのか」の理屈を自分の言葉で持っていないこと。理屈が分かれば、単価の高い仕事に挑めるようになります。
ある雑誌の、時計のページから
同じ場所で同じ日に撮ったはずの時計が、1本だけ上を向いていました。その時計だけ風防ガラスにカーブがあり、真正面から撮ると上半分が白く飛んだ。ライティングを直す代わりに、時計を上に向けて逃げたのです。かつてなら確実にNGだった写真が、いまは雑誌に載ります。
けれど、同じ時計のカタログを撮るなら話は別です。メーカーは1日に100万円を払う。払うだけの腕がなければ、任せてもらえない。なぜ上を向いたのかが分かり、どう直せばよいかが分かる。それが、この講座で身につくことです。
この講座でしか、聞けないこと
印刷まで、持っていける
写真の中でいちばん難しい領域は、印刷です。講師は印刷会社の出身。刷る側の工程を通ってから撮る側に立った経験から、色をモニタの中だけの問題として扱いません。
40年分の失敗の、理由を知っている
デジタルで仕事を取ってきた20年の中で何が起き、なぜ起きるのか。ミスの原因を、先に渡します。
人を集めて教えるのは、これが初めて
これまで教えてきたのは、自分のスタジオの中のアシスタントだけです。受講者を募って講座を開くのは、今回が初めてです。
皆さんが目にしてきた写真の中に、講師の撮った写真があります。けれど「あれは私が撮った」とは言えずに来ました。
広告写真は、発売前の商品を撮ります。撮ったことを口にすることすら契約で禁じられ、著作権はメーカーに帰属し、撮影者の名前は出ません。宝石は撮るまで銀行の貸金庫に預かる。納品物は宅配便を使わず手渡し。ミスが許されず、確実に撮れて、口が堅い。広告写真の仕事は、そういうものです。
一線を退いたいまだから、話せることがあります。
マツバラミチヒサ
広告写真、大型カタログ、B to B領域の写真家。数百カットが同じ基準で並び、翌年また撮り足される仕事を主戦場としてきました。光を計算し、深度を設計し、色を測る。偶然に頼らない撮影の方法を体系化し、教科書『写真の学校』全14章・199ページを執筆。
感性では勝てないと、大学1年の春に思い知りました。以来、感性は封印し、「きちんと撮れれば必ず仕事になる」と決めて技術だけを学びました。
RUMINO
人物撮影を中心に活動する写真家。親子・女性の撮影を手がけるほか、フォトグラファーの養成にも携わる。講座についてのお問い合わせ窓口を担当し、受講者と同じ目線で疑問をその場で言葉にする役割を担います。「撮れているはずなのに、これで合っているのか分からない」。その感覚を知っている講師として、6回を伴走します。
全6回の内容
各回 10:00–14:00。前半は座学と前回課題の講評、後半は実習です。自分のカメラを持参してください。一般論ではなく、あなたの機材の数値を測って持ち帰ってもらいます。第1回で「いま苦手なもの」を全員から伺い、第2回以降の実習題材に反映します。
仕事の写真の全体像と、納品の「正解」── 画素数から印刷まで
この回だけで、「怖い」の半分は消えます。何画素で撮り、何で書き出し、印刷のどこで崩れるのか。その正解が、用途から逆算できるようになります。
- 「撮る」は二つある。仕事を撮る/写真を撮る
- 用途から逆算する出力仕様。名刺からポスター、看板まで。受注時に必ず確認する7項目
- 解像度・画素数・ファイルサイズ・色空間。その数字は誰のためのものか
- 白とび・黒つぶれより厄介な「写りすぎ」。RGBからCMYKへ、網点が破綻するのはどこか
- JMPAカラー(雑誌広告基準カラー)とは何か。レタッチャーのさじ加減に質感を預けない
- データ保存とバックアップ。クラウドに置けない案件、手渡しが要る納品
- 実習:自分の機材の最大出力寸法を計算し、モニタを測って画面から紙まで1カット通す
商品を撮る ── ピントを置き、光を切る
AFは8割当たる。残りの2割を自分の手で埋めるのが商品撮影です。反射と映り込みをどこで抑え、どこで妥協するかを決められれば、見積りが出せます。
- 深度は前40%・後60%に配分される。だから何mmの、F幾つか
- 親指AF+手動微調整。合焦位置から手前へ戻す
- 黒ケント・黒筒・カポック。光を「切る」道具の使い方
- ガラス・金属・樹脂の映り込み。全部は潰せない、どこを捨てるか
- 曲面ガラスの時計を、傾けずに正面から撮る
- 15分で終わる被写体と半日かかる被写体=見積りの根拠
- 実習:狙った区間だけにピントを置く/透明容器を2灯と多灯で撮り比べ、所要時間を見積り表に換算する
料理とロケ撮影 ── 2回目も、同じ色で撮る
料理撮影で問われるのは、美味しそうかどうかの前に、去年のカットの隣に置けるかどうかです。
- 同じ茶碗蒸しが同じ黄色に写らなければ、カタログは成立しない
- パスタのパセリと手前の具。ピントはどちらに置くのが正解か
- ミックス光を断つ。ストロボと定常光の使い分け
- ロケの台と背景。持ち運べる一式の作り方
- 一発撮りの段取り(ホテルの催事・イベント料理)
- 実習:ロケセットを組んで、撤収まで通す
人物 ── 表情を決めているのは、光
人物にも、外していい場所と外してはいけない場所があります。広告の人物とポートレートでは、ライティングの正解が逆になります。
- トップライト1灯から組む。足すのではなく、1灯で決める
- 広告は肌の質感を出す。ポートレートは抑える
- キャッチライト。女性は2灯以上、男性は1灯で意思の見え方が変わる
- 瞳AFが効かない場面。まつ毛に置きたいとき、舞台で補助光が使えないとき
- スタジオのリズム。6枚単位で区切ると、現場もセレクトも速くなる
- 実習:5分でムードを切り替える/複数人の照明
空間を撮る ── 建築写真と竣工写真は、別物である
不動産、店舗、民泊、竣工アルバム。頼まれてから調べていては間に合わない領域です。
- 誰が発注し、何のために使う写真なのか。その違いが撮り方を決める
- 垂直を立てる、水平を出す。三脚はビデオ用を使う理由
- 窓と外光の扱い。HDR合成が「絵」になる条件と、ならない条件
- 多重露光で空気を足す。電源車を借りるという選択肢
- 全室・全灯の段取りと、複数人で動く現場の連絡手段
- 実習:同じ部屋を全員で撮り、正解の条件を言語化する
仕事を撮る ── 見積・保険・営業、そして現場を止めない備え
技術があっても、仕事が来なければ仕事になりません。最終回は、売り方と守り方。撮った写真を壊さずに相手へ渡すところまでを1本通します。
- 見積りの作り方。撮影料以外に何を立てるか。「50万です」と言える根拠
- 物を預かるときの保険。秘匿契約と著作権
- 80点主義。「もう少し何とかならない?」に応える余力を残す
- 売り込みの型。パン屋、美容室、不動産、民泊。半日の仕事を定期化する
- 機材トラブル対応。ランプが点かない、シンクロしない。現場での切り分け方
- 実習:架空案件の見積りから撮影・納品データまでを通し、全員分を講評
教科書『写真の学校』全14章・199ページ・図版107点を進呈します
「物理的に何が起きているか」から「だから何を決めるべきか」の順で書いたものです。講座はこの教科書を各回の下敷きとして進みます。6回で扱いきれない章も、修了後に手元で読み返せます。
この6回を終えたとき、あなたはこうなっています
- 商品・料理・空間の撮影を、断らずに受けられる
- 光を「待つ」のではなく「作る」。作った光を記録して、来年また同じ絵を出せる
- 用途を聞けば、何画素で撮り、何で書き出すかを自分で決められる
- 印刷入稿で、色の事故を起こさない
- 見積りが作れる。物を預かるときの保険の要否も判断できる
- カメラ任せにせず、狙った場所に自分の手でピントを置ける
- 自分の単価を、根拠を持って言える
- 修了後も、迷ったときに聞ける相手がいる
こんな方に
- 人物撮影は仕事にしているが、商品・料理・空間を頼まれると受けきれない
- 「これで合っているのか」を確かめる相手がいない
- 納品仕様を言われるままに出していて、理由を説明できない
- 単価を上げたいが、上げる根拠を自分で持っていない
- 企業・代理店の仕事に入りたいが、入口が分からない
この講座が向かない方
- 趣味として上手くなりたい方
- 最新機材の情報を求めている方
- 短期間で稼げる方法を探している方
- 自分のスタイルや感性を磨きたい方
経験年数は問いません。ただし、写真で食べていく気がある方に向けた内容です。
正直に言っておきます
趣味の写真と、お金をもらう写真は別物です。仕事の写真は、頼まれたものを、頼まれた通りに、来年も同じように撮る世界です。個性より先に、再現できることが問われます。楽しいだけではありません。辛い部分も出てきます。
100万円の仕事を、毎月こなせるわけではありません。1本のために20日勉強し、残り10日で打合せ・テスト撮影・本番・レタッチャーとの打合せまでやる。それが単価の高い仕事の実態です。この6回は、その「20日」の最初の分です。
仕事の紹介は、約束しません。ただし講師のもとには、単価や日程が合わずに断っている依頼があります。きちんと撮れる人が育てば、同行や共同受注という形は現実にあり得ます。
日程
| 回 | 日付 | 内容 |
|---|---|---|
| 第1回 | 2026年12月2日(水) | 全体像と納品の正解・色と印刷 |
| 第2回 | 12月16日(水) | 商品・ピント |
| 第3回 | 2027年1月13日(水) | 料理・ロケ |
| 第4回 | 1月20日(水) | 人物 |
| 第5回 | 2月3日(水) | 空間 |
| 第6回 | 2月17日(水) | 仕事を撮る |
第1・第3水曜日(2027年1月のみ、正月を避けて第2・第3水曜日)/各回 10:00–14:00。補習日は設けていません。全回を収録し、受講者のみアーカイブを半年間ご覧いただけます。やむを得ず欠席された回は、アーカイブで補ってください。
全6回・24時間・全回対面
教科書と実習材料費を含む
定員8名・最少催行3名
第0期は、この内容での開講が講師側にとっても初回であるため、特別価格としています。次回の第1期以降は 600,000円(税別)となります。受講料は一括でのお支払いです(分割はお受けしていません)。お支払い方法はお申込後にご案内します。
修了後:サポートチケット(3枚進呈・有効期限半年)
6回ですべてを覚えて帰れるわけではありません。1枚で1案件分のご相談ができます。撮影前の段取り、納品仕様の確認、見積りの妥当性など。実案件への同行は2枚で1回です。使い切ったあとは、1枚10,000円(税別)で追加購入できます。
実案件への同行
企業や代理店からの発注が来るのは「やった実績がある人」です。講座期間中から修了後にかけて、実際の案件に同行できる機会を用意します同行1回につき、サポートチケット2枚を使います(案件の内容は確定次第ご案内します。仕事の紹介を確約するものではありません)。
お申込の前に、よく聞かれること
欠席した回は、どうなりますか
補習日は設けていません。全回を収録しており、受講者はアーカイブを半年間ご覧いただけます。
どんなカメラが必要ですか
いまお使いのカメラで構いません。各回、ご自分の機材を持参してください。一般論ではなく、あなたの機材の数値を測って持ち帰ってもらいます。
経験年数の条件はありますか
問いません。ただし、写真で食べていく気がある方に向けた内容です。趣味として上手くなりたい方には向きません。
受講料の支払い方法は
一括でのお支払いのみです(分割はお受けしていません)。お支払い方法はお申込後にご案内します。受講料のお支払いをもって受講確定となります。
修了後に、仕事を紹介してもらえますか
確約はしません。講座期間中から修了後にかけて、実際の案件に同行できる機会を用意します(同行1回につきサポートチケット2枚)。修了時にはサポートチケット3枚(有効期限半年)を進呈します。追加は1枚10,000円(税別)です。
申し込む前に、質問できますか
講座についてのお問い合わせは、講師の RUMINO が承ります。下のフォームの「ご質問・お問い合わせ内容」欄にお書きください。
会場はどこですか
名古屋市千種区・池下の RUMINO のスタジオです。全6回とも対面で行います。詳しい場所はお申込後にご案内します。
定員は何名ですか
8名です(最少催行3名)。実習と全員分の講評をやりきるための上限です。先着順で、定員に達した時点で締め切ります。
お申込・お問い合わせ
- 下のフォームから送信
- 講師から折り返しご連絡
- 受講料のお支払い
- お支払いをもって受講確定
講座についてのお問い合わせは、講師の RUMINO が承ります。下のフォームの「ご質問・お問い合わせ内容」欄にお書きください。
締切 先着順。定員8名に達した時点で締め切ります
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